2009年02月20日

君の跡形『カレッジ・オブ・ザ・ウインド』

 今日授業が急にキャンセルになってしまったので、先日録画していたキャラメルBOXを観る。これで応募書類にもう一つ作品名を書いたのがハッタリじゃなくなったw


 そう、先日ついに応募してしまった。「君の心臓の鼓動が聞こえる場所」を生で観に行った時もらったチラシにあった演出部募集につられて、こないだ食事した年下の女の子の
「人生仕掛けはたくさんあった方が面白いですよ」
という一言に背を押されてついに。
 以前キャラメルBOXについて微妙なコメントをしていたが、最近になって作品を観ているうちに、とてもテーマが一貫していたことに気づいた。そして、だからこそ応募する気にもなった。
 殊に最近の話は、どうも幽霊と会話できたりそのせいで本人に自覚がなかったり(下手するとネタバレ)というのが多い。「死」が、本当に大切な物を炙り出す。生きているうちはなかなか気づかないこと。愛憎も何もかも、総ては生のうちにあること。野田秀樹の『半神』でも出てくる、「永遠というものの悲しみと生きることのはかなさ(引用はブラッドベリの『霧笛』より)」をあまりに誰も知らなすぎる。



 今回の物語は、そういう意味で本当に切に身に沁みる。交通事故で自分以外の家族を亡くしてしまう主人公に、否応もなく未来の自分を重ねた。幽霊でもいいかもしれないほどに。あの井戸の面々を、残らず全て失ってしまえば、一体誰がいるのか?
 そして唯一残った“叔父”。彼の叙述トリック、そして場面転換になるほどーと感心する。

 すべてを説明しきることはならない。ただ、どうしてあの時おねえちゃんが傍に来たと思ったのか、目に見えるほど自分の気持ちはその程度しかなかったのか、ということを(実に真剣に)思いながら観た。


 いつか幽霊の出てくる話をやっぱり書かなくてはならない。おにいちゃんの話、おねえちゃんの話、井戸の話。

 死者を生き返らせる術が、それしかないのだから。


posted by くらぽー at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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