2009年06月02日

深きがゆえに、水に流して。「陥人どぽんど2006」

 やっつけ仕事的に撮り溜めした演劇ばっかり観ています@二日目〜。奇しくも「オセロー」に続きシェークスピアの、これはパスティーシュというのか、翻案?そういえば野田秀樹もそんなのやってたような。

 「ヴェニスの商人」?と思っていたら魔女が出てきて雲行きが怪しくなり、ダンカン王が殺され眠りも殺され(マクベス?)と思っていたらオセローがいて、さらに生き別れの双子の話(十二夜?)で不思議な話になっていました。もうちょっと滅茶苦茶な感じで、でも最後の魔女の話でホロリ。ヴェニスが海に孕ませた蛭子のような怪物が、血が流れた時やっと人間に生まれることができるというのも。あのクライマックスだけで許せる感じがしてしまう。終わり方は少しわかりにくかったけど…。



「救われたい?」「誰よりも、罪深きがゆえに」

「娼婦の性でね。拒む事を知らないの。だから私は全てを赦してきた」




 珍しく18禁の話になりそうなので未成年はここまでにしといてください。

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posted by くらぽー at 21:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 映画・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

夢幻能のク・ナウカ「オセロー」(ネタバレちっく)

 なんの予備知識もなく観てしまって、本当に能だけだったらどうしよう…となってたけど、ちゃんと話の筋もわかるようになっていた。
 頼りない知識でいくと、どうもシテに当たるのがデズデモーナの亡霊で、その遺品である苺模様のハンカチーフ(これがどうもオイラには笑いのツボになるwww)を見つけ話を聞く人がワキのようだ。それも、突然回想シーンとしてオセローやイアーゴーが出てくるのでようやく理解できた。回想シーンは普通のお芝居になってるのでちょっとほっとする。それと能の部分が繰り返される。
 デズデモーナを主役に据えたことといい、能の文語体MIXといい、くらぽーにはかなり斬新な演出・構成に思えた。彼女の無実もひしひしと伝わってくる。ただ、回想シーンは最初お面だったのに2回目あたりから素顔になっている理由が不明だった。オセローは黒く塗らないといけないから、それよりはお面の方がよっぽど自然な気がしてしまう。民族音楽っぽい演奏も、今までと違ったシェイクスピアだった。
 亡霊のデズデモーナは能面みたいに綺麗で鬼気迫っていた。観る人を幽玄の世界に取り込んでいく、不思議な雰囲気の魅力ある劇団だ。

 ここで思ったのは、いろんな演出の同じ作品をたくさん観るととてもいいのではないかということ。ドラマ『ベートーベン・ウイルス』で知ったのは、ある指揮者が、過去の先輩たちのスコアを全部取り寄せて、自分の解釈を作り上げていったという話。舞台演出にも同じことが言えそう。
posted by くらぽー at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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