2009年06月02日

夢幻能のク・ナウカ「オセロー」(ネタバレちっく)

 なんの予備知識もなく観てしまって、本当に能だけだったらどうしよう…となってたけど、ちゃんと話の筋もわかるようになっていた。
 頼りない知識でいくと、どうもシテに当たるのがデズデモーナの亡霊で、その遺品である苺模様のハンカチーフ(これがどうもオイラには笑いのツボになるwww)を見つけ話を聞く人がワキのようだ。それも、突然回想シーンとしてオセローやイアーゴーが出てくるのでようやく理解できた。回想シーンは普通のお芝居になってるのでちょっとほっとする。それと能の部分が繰り返される。
 デズデモーナを主役に据えたことといい、能の文語体MIXといい、くらぽーにはかなり斬新な演出・構成に思えた。彼女の無実もひしひしと伝わってくる。ただ、回想シーンは最初お面だったのに2回目あたりから素顔になっている理由が不明だった。オセローは黒く塗らないといけないから、それよりはお面の方がよっぽど自然な気がしてしまう。民族音楽っぽい演奏も、今までと違ったシェイクスピアだった。
 亡霊のデズデモーナは能面みたいに綺麗で鬼気迫っていた。観る人を幽玄の世界に取り込んでいく、不思議な雰囲気の魅力ある劇団だ。

 ここで思ったのは、いろんな演出の同じ作品をたくさん観るととてもいいのではないかということ。ドラマ『ベートーベン・ウイルス』で知ったのは、ある指揮者が、過去の先輩たちのスコアを全部取り寄せて、自分の解釈を作り上げていったという話。舞台演出にも同じことが言えそう。


posted by くらぽー at 15:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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