2010年03月31日

青年座パリ公演「鳥の飛ぶ高さ」・狂言回し考

 やっと精神的に安定?してきたので、次のPMSの波が来る前に更新です。

 ちょっと前だけど、久々に生で舞台を見ることができました。しかもパリで。こちらでできた知人に誘われて行ってきたですよ。
 平田オリザ率いる青年座がフランス巡業?中で、日本語の舞台なので安心して行ってきました。
http://www.seinendan.org/jpn/info/info090404.html

 ところが、始まった狂言回しの口上はなんとフランス語!字幕はもちろん日本語の台詞のためのものなので、字幕を見てもわからんものはわからん…。
 とりあえずそれがなくてもストーリーはおおかたわかるようになっており、今回は“狂言回し”というのものの存在について考えさせられました。

 フランス企業による日本の家族経営企業の買収劇…と言ってしまうと経済問題に弱いくらぽーには堅苦しいものかと思ってましたが、それが軽いコメディになっていて、文化摩擦?(というものがあるとしたら)を日本独特の古事記による神話のモチーフを絡ませ、もう一つはルワンダの現状(対立というよりは一方的な攻撃ではなかったかと記憶している)とも比較させ、3つの事象をそれでも2時間弱にまとめあげる手腕には驚きです(原作は6時間!)しかも途中でミュージカル仕立てになってるし!

 狂言回しはその日本企業内のしがないサラリーマンで、そういえば本筋とはほとんど関係ない。実際は進行役でずーっとしゃべりっぱなし。でも実は物語の筋に結構翻弄されてもいる。小説だと「シャーロックホームズ」のワトソン、漫画だと手塚治虫の作品に出てくる人物が代表される。
 『真夏の夜の夢』では、取り違えの原因を引き起こした張本人なので、トリックスターと言いこれは少し系統が違うらしい。
 でもこの説明によれば、脚本上の主人公とは違うけど主人公と言ってもいいのだそうな。
http://www.moon-light.ne.jp/termi-nology/meaning/kyogenmawashi.htm
「鳥の飛ぶ高さ」は群像劇?だから主人公は一人じゃないだろう。最終的に物語のオチを引き受けていたのは彼一人?だったような気もするけど。
 今コメディを書いているので、参考になったといえば少しはなったのかな。


 フランス公演というだけあって、フランスと日本の文化を意識した作りにもなっている。
 とにかく東西・男女・古今を対比をさせたがるけれども、最終的(オチではなく、テーマとして)には日本の神話で、負けた方も神として祀るのが日本の文化だと言い切る辺りがとても面白かった。

 余談だけど、志賀廣太郎さんにサインもらえたのですよ!フランスの公演は日本と違ってそういうのができたのも良かった。出番が少なかったのが残念だったけどね。


posted by くらぽー at 00:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・演劇 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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