2006年06月02日

「シナリオの構成」

 いきなりですが、最近のくらぽーの日課はお昼に朝ドラの再放送を観てからすぐ後の「吾輩は主婦である(勝手に略してワガシュフ)」を観ることです。

 なんかその辺のダラダラした主婦みたいですが、これには大事な理由があるのです。このドラマのナレーションを本田博太郎氏がやっているのです!…じゃなくて、この昼ドラは脚本が宮藤官九郎だからです!

 素人が普通に観ても面白いクドカン作品、くらぽーも例に漏れずファンですが、今は前とは少し違った視点で観てたりします。場面転換、話の展開などを参考になるかと思ってるのです。

 そしてそれはくらぽーがなんで昼前に起きるんだって話にもつながります。

 実はくらぽー、ただいま戯曲制作中なのです。皆が寝静まったのを見計らって夜中の4時くらいまでPCでカタカタ書いておるのです。

 元々は好きな漫画を舞台化したら?という遊び半分で作ってたのですが、大学で演劇をやってる元教え子ちゃんに見せたら気に入ってくれて、本気で上演できそうな台本に書き直すことになりました。

 しかし、なかなか本物の演劇用台本っていうのは大変です。一度中学の文化祭でやっぱり本を脚本化したことはありましたが、何も演劇のことわかってないうちに若さのままに作っただけでした。

 これは勉強のチャンスと思って、何故だか井戸に一冊あった本を引っ張り出して読み始めました。それが新藤兼人監督の「シナリオの構成」なわけです。はー、前置き長すぎ。

 なんというか、今までのような小説の類ではないので感想は書きにくい。

 まあいくつかの作品を引き合いに解説してくれるので、非常にわかりやすかったけれど、ドラマツルギー(劇作法)って何だ?という新たな疑問が…。それはまた別の本を読まないといけないらしいです。

 で、あとはどうも構成に関するいろんな覚え書きをまとめたって感じで、系統立ってない。それが唯一の問題。ある意味致命的な気もする、本人も再版あとがきで反省されてるけど。

 ただ、原作ものをシナリオにした例で「エデンの東」を取り上げてて、確かにシナリオライターの腕には感心した。くらぽーは原作があることすら知りませんでしたが、四部のうち最後に全てのテーマを凝縮させてたんですね。ジェームス・ディーンの出世作としか知らなかったので、今度ちゃんと読んで見たいです。
 感想らしいものと言えば、随所に広島弁があって多分気づかずに書いてるんだろうなあと微笑ましかったことですかね。この本を買った人は映画シナリオライターにはなりたかったみたいだけど、ドラマツルギーにはあんまり興味なかったのかな、とか。

印象に残った言葉(原文ママ):
「ひねりとは小手先の器用さをいうのではない。ものを生み出すということが、人生をひとひねりすることなのである。」

「生活の中からシナリオを生み出すという言葉はいい古されているし、いい易くもあるのだが、行うはもっともむつかしい。職人であるか芸術家であるかはこの辺を境として分れている。」

「シナリオの芸術性は、この良い腕をした職人が何を考え、どんなテーマにぶっつかったかということできまる。」

「思切り冷静に人物を心理解剖し、マナイタの上に乗せねばならない。」

「シナリオは沈思黙考ネジリ鉢巻でチエを絞り出すようなものではない。(略)寝転がって構成を立てる時である。」

「深味のあるシナリオが書ける人生はそれほどの人間的深味を持っているのである。何かを書こうとするには、何かに直面しなければならない。」

「創作はすべて理屈から生み出されるものばかりではないのだが、創作の下地に一本通ったものは、はっきりとした理屈に支えられなければならない。」

「構成というものは、横へ横へと突っ込んで行く、ひびきの交響楽、だと考えると、(略)説明だけや単なるお話だけに終る場面は一切存在させられないことになる。」

 うーん、やっぱり読まないよりは全然良かった。構成する時の心構えみたいなものはよくわかりました。ただ、PC向かってる間も頭の中で「ワガシュフ」のOP曲「家庭内デート」が回ってしょうがないんですけど…。


posted by くらぽー at 03:17| Comment(0) | TrackBack(1) | 読んだ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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